秀逸な本の紹介

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どん亀艦長青春記―伊号不沈潜水艦長の記録

ヒロイモノ中毒 旧日本海軍・潜水艦での九死に一生エピソードより

“585 :名無し三等兵:2013/02/13(水) 11:46:12.83 ID:baxP4Dlp
 出航後まもなく、乗艦して日の浅い水兵が、無断で艦外便所に入り、
用を足していたところ、急に潜航し始めた。 
あわてて艦内に入ろうとしたが、すでに艦橋ハッチは閉まっていた。 
そのうちに深度が深くなり、艦橋にもいられなくなったので、
伸びてきた潜望鏡に抱きつき、深度を増すにつれて上へのぼった。 
そして、ついに潜望鏡の先端にしがみついてしまった。 

 驚いたのは潜水艦長である。急に潜望鏡が見えなくなったので、
急いで浮上したところ、潜望鏡の先端に、若い兵隊が必死でしがみついていた。 
おそらく、艦内便所がふさがっていたので、
我慢できなくなって、艦外便所に飛び込んだのであろう。 
それ以来、艦外便所の使用は、水上走行中でも、当直将校の許可が必要になった。 

586 :名無し三等兵:2013/02/13(水) 17:31:09.58 ID:???
想像してワロタ

590 :名無し三等兵:2013/02/15(金) 10:08:45.23 ID:3LHiKzIu
»585は、「どん亀艦長青春期」板倉光馬 著 の中にあるエピソード。 
大正の末期、末次信正少将が潜水艦隊の司令官として、
潜水艦の戦術的用法を改革すべく、
夜に日をついで、猛訓練を続けていた頃の話ということです。 
伝聞なので、本人の体験というわけではありません。 

 潜水艦は、小型の奇襲兵器として開発されたため、
重量や容積が極端に制約されたため、「どん亀」といわれた
初期のものには便所がなかったそうです。 
そのため、大小便は上甲板で処理されていたとのことです。 
その風習は、近代化されても残り、潜水艦長のなかには、
潜航前に艦橋で用便をするものも見受けられたとのこと。”